抗体価検査の結果待ちのあいだあまり書くことがないので、FEDEXと揉めたときのことを書く。

klincy2005-06-26


マレーシアというのは非常に上っ面だけの国である。
この地には多くの国際ブランドの企業があってわーるどわいどのサービスを行なっているが、大事なことを一つ。


マレーシアで日本と同じレベルのサービスを求めてはいけない。



6月10日
FEDEXのフリーダイアルに電話をしてカスタマーサービスに相談する。ジョホールの獣医のところから発送するので、13日午後3時にピックアップを依頼。カスタマーサービスの担当者曰く、AWB(発送伝票)やインボイスなどの指定書式を事前に書いておく必要があるので前もってジョホールのFEDEXでフォームを入手して欲しいとのこと。

6月11日
朝猫たちをつれて獣医へ。血液サンプル採集完了。
午後、FEDEXのオフィスに行きAWB、インボイスのフォーム受付担当のインド人のオヤジ、マレー人のねえちゃんに翌月曜日に血液サンプルのピックアップがあることを話すが、何も聞いていないとのこと。「動物の血液サンプル」と言った瞬間急にうろたえる奴等。カスタマーサービスに確認し月曜朝までに電話させるとのこと。うちに帰って書類作成。


マレーシアに住んだことがある人はわかるかもしれないけど、マレーシアは日本以上に建前重視で表面上を取り繕う傾向が強い。日常茶飯事なのが、問題のたらい回しと先送り。自分の責任の範疇から難題をとにかく排除して、あとはルールがどうの規定がどうのと言って責任逃れする。イスラムの悪口ではないけど全ては神の思し召しで自分ではどうにも出来ないという甘えから来るのか。

そういう腐ったマレー根性にやられるわけですよ、この後。


6月13日
朝、獣医DR KOHに電話。血清サンプルの用意は出来てるとのこと。早速冷蔵パックとコンテナをもって行く。ドクター曰く、冷蔵は時間が勝負、FEDEXのピックアップを待つよりも持っていった方が速い便に乗せられるかもとのこと。昼になってもFEDEXから電話が来ないんでこちらから電話をして荷物を持ち込む旨告げる。
午後1時FEDEX到着、例の担当者は相変わらず不安げである。こんな厄介なものを受けつけていいのかという顔である。支払いは現金でRM250(6500円くらい)でとりあえず受け付けてもらえたが、担当者は問題があれば後でカスタマーサービスから電話させるからと不吉なことをいう。

6月14日
午後会社で会議中、携帯に電話が入る。
「あなたの送った荷物は書類に不備があるので現在クアラルンプールに止めてあります。送り返さざるを得ません」だと。へっやってくれるよな。翌日の今頃になって連絡してきたかと思えば遅れないだと。
そっちがそのつもりならこっちも啖呵を切らせてもらう。
「お宅が昨日荷物を受け付けたということは問題なく送れると認めたということじゃねえのか?そっちが送り返すって言ってんなら、こちらとしては血液サンプル採集のためにかかったすべての費用すなわちワクチン代、コンテナ代、交通費、今までかかった数ヶ月の時間もまとめて弁償を要求するけどそれでも良いか?」
上司と相談するといって引き下がるFEDEX。
しばらくして再び電話が入る。
上司(グランドオペレーションオフィサー)らと協議した結果、特例で送れるようにしましたので安心してくださいだって。
くそ、最後の最後まで自分らの不手際とは認めないんだな。仕方あるまい、こっちも昨日今日マレーシアに来たわけではない。マレーシア人のダメダメ具合はわかってるつもりだ。
それにしても「安心してください」の一言が妙に腹立たしい。

結局、13日に発送したサンプルはKL,フィリピンを経由して17日にビクトリア州のCSIROに到着。担当者が正式にサンプルをテストに手配したのは20日だった。
サンプルの状態は「良好」とのだがどうなのか正直心配。


今週には結果がわかるというが、もし結果がNGだったときどこに怒りをぶつけようかと思う毎日。