日本の検疫許可申請について

D-40days:検疫所に検疫の予約をファクスで送る。この時到着予定日は待機期間が180日以降になっていなければならない。また、一回目のワクチンの接種日、2回目の接種日、血液サンプル採取日すべて日本の検疫当局の規定どおりになっていなければならない。仮に抗体価検査の結果が規定値以上であっても、2回のワクチンの間隔が30日以内だったり、2血液採取の日付(抗体価検査結果に表示されている)が改ざんされていたりした場合は長期係留を課せられる。ワクチンの種類や有効期限などが規定外だった場合も同様。所定の予約申請の用紙と抗体価検査をファクスすると内容を審査して電話で回答してもらえる。なお、帰国のフライトをこの時点で予約していなくてもとりあえずは申請だけ行ったほうがよい。あとで変更(後ろにずらす)は認められる。なお、通常のジフテリア等の3種混合ワクチンも直前ではなく早めに打っておいたほうがよい(理由は下記に)。

D-15days:フライトの予約は実際はもっと前から可能だが、うちの場合は約2週間前に確定した。1フライトに搭載できる動物は決まりがあるので早めが良い。航空会社に輸出、輸入許可申請中である旨連絡し予約すること。

D-2days:到着の48時間前以降に最後の健康状態のチェックをかかりつけの獣医に連れて行く。輸入許可書のフォームAとCを持っていき、獣医からスタンプ、署名をもらう。うちの猫ズの場合はこのときに3種混合ワクチンを打ってもらったが、やはりワクチンを打つと調子が悪くなるようで出発当日に元気がなくなってしまった。機内の温度変化に耐えられるか心配になる。獣医のサインをもらったらフォームAとCをもって政府の検疫所に行き政府のお墨付きをもらう。このとき動物は連れて行かなくても良い。お墨付きは全ての書類(フォームA,Cと抗体価検査結果)に当局のスタンプ、政府公認の獣医の署名をもらい完了となる。公認の獣医が不在の場合もあるので事前に電話で確認したほうがよい。

D-1day:いよいよ出発。空港のチェックイン担当者ははっきりいって慣れていない。物珍しそうに猫たちの周りに集まってくる。「ちゃんてぃっ(かわいいねぇ)」、「2匹ともつれて帰るのか?」などとくだらん質問ばかりでうんざりする。やはり早く空港に到着しておいて正解だった。それでもなんとかチェックインは済み、ここで猫たちとは一旦お別れ。正直なところ係員の対応を見ているとちゃんと搭乗する飛行機に乗せてくれるのか、貨物ではなくチェックイン手荷物室に乗せてくれるのか心配だった。やはり可能であれば客室に持ち込むべきかも。尚、ケージの大きさは縦横高さの合計が110センチ以内という規定がJALの場合はあるが、大体の目安ということでやや大きめでもクリア。超過手荷物料金として1キロ2000円X5キロX2匹払うことになった。

Dday:成田到着。バゲージクレームのところの係員があらかじめ猫たちをほかの手荷物とは別にしてくれていたので、ベルトの上をケージがぐるぐる回るということはなかった。
猫たちを受け取り、動物検疫のカウンターに行き書類を提出。またまたここで猫たちとお別れ。猫は係官とともに上の階の検疫事務所に連れて行かれる。人間はほかの荷物と一緒に税関の検査を済ませてから検疫事務所にいく。上の階へ行くと獣医が待っており、簡単な質問に答え、猫たちの健康チェックをしてもらう。健康チェックを終えると輸入許可書が発行され晴れて無罪放免となる。この間1時間足らず。やりぃ!尚、輸入許可書は2年間有効なのでもし再び海外に猫と旅することになっても2年以内なら係留や海外での待機は不要らしい。


これから海外から猫または犬を日本に連れ帰る人たちに、おいらの経験が役立ってくれればうれしい。