いばらの道

さあぶ話は続きます。
本国スウェーデンの取引先のおっちゃんとメールでSAABの将来についてやりとりしました。

おっちゃんがいうには、SAABにとってSpykerは必ずしもベストパートナーではない。
とにかく、猶予の時間ができただけなのでプロフィットを生む為の施策が早急に必要という見方をしています。
なによりもSpykerの財務が脆弱すぎる。年間生産台数がSAABの1日の生産台数よりも少ない会社である上、株主はロシア、アブダビといったバブリーな資本ばかりです。

車種の統廃合もありえるし、新車投入の延期、中止もあるでしょう。5400人の従業員の雇用にも手をつけなければならないでしょう。
人口が日本の10分の1のスウェーデンでは5400人の従業員の会社の倒産は日本では従業員50000人級の大手企業にあたります。
それでもスウェーデン政府も残したいと思ったのは周辺の裾野産業への影響が非常に大きいからでしょう。

もし、SAAB-Spykerが乗用車路線を捨てて、ブランドだけを生かした少量生産の高級車路線に方向転換した場合はそれはまたSAABにとっては喜ばしくないことだと思います。

年間10万台規模のメーカーが生き残るには、SEATやSCODA、Suzukiを取り込んだVW-Audiのような自動車コングロマリットに再び取り込まれることが必要なのではと思ってしまう。

BMW-Miniもありかな。